夫が朝早くから夜の2時~3時まで会社で働いている・・・。
妻としては体が心配になりますよね。
「重労働を許す会社なんてどうかしてる!一言文句を言ってやりたい」という気持ちもよく分かります。
本当に妻が会社に文句を言ってもいいのか考えてみました。
目次
結論:妻は旦那の会社に電話をして文句を言ってはいけない

いきなり結論ですが、夫が「文句を言わないでいい」と言っているのに、妻が勝手に夫の会社に「残業を減らして下さい」とか「もっと待っている家族のことを考えて下さい」と申し出るのはNGです。
なぜなら妻がしゃしゃり出ることで、会社での夫の立場が悪くなるからです。
「あの人は奥さんに尻にしかれているんだ」「あの人は自分で会社との折衝もできないんだ」と思われて社内での評価が低くなります。
それに、あなたが判断しているのは夫からの発言からにしか過ぎません。
もしかすると旦那さんはただ単に要領が悪いだけで、他の人よりも余計に作業時間がかかっているだけかもしれないのです。
もし本当に夫の会社に文句を言いたいなら、
- 夫の同僚やその奥様と話をしたことがある
- 夫の上司と直接話をしたことがある
場合に限り、真偽を確かめてから会社に文句を言いましょう。
実際に妻が会社に文句を言って、夫が「もうこなくていいよ」と言われ、事実上のクビ(左遷、転勤、契約打ち切り)になったという話も聞きます。
会社に文句を言って何も効果がない(気休め程度)になるのならまだましですが、上司の怒りを買ってクビになってしまっては元も子もありませんから、家族の生活を守るためにも行動は慎重にしましょう。
なぜ夫は長時間労働をするの?

それでは長時間労働に耐えている夫はどんな気持ちで毎日会社に通っているのでしょうか?
妻の知らない意外な一面もあるようです。
早く帰りたいけど上司に申し出れない
「仕事が辛いけど、わざわざ上司に『仕事量を減らしてくれ』と頼むのは気が引ける・・・」
こんな旦那さんも多いことでしょう。
弱音を吐いたようにも思えますから出世にも響きますし、なにより男としてのプライドが許さないのかもしれません。
家庭は大事だけど、それと同じくらいに仕事上の立場も大切・・・。
そう考える旦那さんは、無理をしてでも与えられた仕事をこなそうとするでしょう。
今は家庭より仕事を優先したい
妻は「仕事で疲れ果てているからかわいそう。私がなんとかしてあげなければ」と思っているかもしれませんが、夫の方は案外「仕事に打ち込んでいる」状態かもしれません。
重要な仕事を任されている、自分しかできない仕事を任されている・・・そんな立場だと、会社のために一生懸命頑張りたいと思うのも当然です。
この場合は妻がどうこう口を出しても仕方ないですから、夫の顔色や話す内容を判断して、元気そうであればそっとしておいてあげましょう。
帰宅恐怖症である
実は「仕事が終わっても会社に居残り、家族が寝静まる時間まで家に帰らない」夫は多いようです。
妻がモラハラ妻の場合によくあります。
家に帰っても毎日ガミガミ小言を言われる、小さなことでも指示を出される、暴言や暴力を振われる・・・こんな家庭だと心当たりがあるなら、まずは妻自身が改心して夫を暖かく迎え入れる努力をしましょう。
妻が穏やかになると自然と夫は早く帰宅するようになります。
浮気している
毎日家に帰るのが遅いのは、夫が浮気しているからかもしれません。
- スマホの画面をいつも下にして置く(浮気相手からの着信を見られたくないため)
- スマホの電源を切っている(浮気相手からの着信を拒否するため)
- 特別な日でもないのにお土産を買ってくる(罪悪感があるので妻の機嫌をとろうとするため)
- ポイントカードが増える(浮気相手といろいろな店に行くため)
- スポーツクラブに通い出す(体を鍛えて浮気相手によく見られたいため)
- 結婚指輪をしなくなった(罪悪感があったり、浮気相手への気遣いのため)
このような兆候があれば、もしかすると夫は浮気しているのかもしれませんので、毎日行動を観察して真偽を確かめて下さい。
夫に早く帰ってもらうための対策法は?

浮気は論外ですが、本当に仕事が忙しくて家に帰れないなら、何らかの対策をとらないと夫は体を壊してしまいます。
妻ができる対処法を考えてみました。
自分で上司に申し出るように言う
妻が会社に電話してはいけないというのなら、夫に直接直訴してもらうしかありません。
もし過重労働が続いて夫が過労で倒れたとしても、そんないい加減な会社なら何もしてくれない可能性があります。
夫が倒れる間に、仕事を減らしてもらうよう夫から上司に言ってもらいましょう。
「あなたの体が大切だから早く帰ってきてほしい」と妻が説得すれば、夫も重い腰を上げてくれるかもしれません。
労働基準局に相談する
夫の会社に文句を言えないなら、労働基準局に訴えましょう。
夫の出勤時間、帰宅時間を毎日控えておいて、あまりにも酷いようならその記録をもって労働基準局に行きます。
他にも、
- 賃金(給与、残業代、休日手当、深夜手当など)や退職金が未払い
- 1ヶ月100時間を超えるなどの、長時間残業
- 安全への配慮が不十分な危険な現場での作業
- 労働条件が雇用契約と異なる
- 会社が突然倒産してしまった
- 会社が休日を与えてくれない
- 会社が有給休暇を取得させてくれない
- 不当解雇や不当な懲戒処分
このような場合は労働基準局が対処してくれます。
会社に直接言うよりもプレッシャーが少ないでしょうから、まずは「相談」という形で話を持ちかけてみましょう。
もし、今後夫に何かあった場合でも有利に事を運ぶことができます。
(考えたくないですが・・・)
転職する
もしどうしても過重労働が収まらないなら、夫に「今の仕事を辞めて転職したら?」と言ってみましょう。
仕事を終えるのに想像以上に時間がかかるのなら、もしかするとその仕事は夫に会っていないのかもしれません。
向いていない仕事で体を壊すよりも、合った仕事をしてくれた方が本人だけでなく家族も安心して暮らすことができます。
新しい仕事を探す場合はハローワークという手もありますが、まずはネットで転職エージェントに登録してどんな仕事があるか軽く下調べしましょう。
夫の技術、経験、能力に見合ったピッタリの仕事を紹介してもらい、ミスマッチのないように働くことが目的です。
今の職場に知らせずこっそり転職活動できるなら、夫も快諾してくれるかもしれません。
相談時間も融通が利きますので、いざ体を壊して今の仕事を辞めなくてはいけなくなったときではなく、在職中から次の手を打っておきましょう。
転職エージェントは登録無料なので、とりあえず登録してどんな会社があるかチェックすることができます。
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実際に過労で夫が倒れた話

ここで知り合いの話をご紹介しますね。
旦那さんが突然倒れた話です。
原因は毎日の過重労働でした。
ーーーーーー
倒れたのは会社に行く前の自宅でのことでした。
旦那さんは目をつぶったままで「パパ!」と呼んでも反応がなかったので、奥さんは慌てて救急車を呼ぶことに。
病院に着くと意識が回復して「ここはどこ?」と聞いたそうです。
奥さんは旦那さんの日常生活をお医者さんに報告します。
- 最近頭痛が続いていること
- 仕事が忙しかったこと
- 睡眠不足だったこと・・・
お医者さんは「おそらく今回の失神の原因は、過労で睡眠不足が続いたことです」と言いました。
奥さんは耐えきれず旦那さんに「会社に一言ってもいい?」と聞くと、旦那さんは弱々しく「君の好きにしていいよ」と言ったそうです。
そこで奥さんは会社に電話、一部始終を上司に報告しました。
もともと旦那さんは会社のことを考えると頭が痛くなると言っていたので、軽い鬱状態だったようです。
検査では特に体の異常は見つからなかったので、やはり原因は多忙で精神的にやられていたからなのでしょう。
奥さんはこのとき、「『仕事、頑張れ』と毎日言わなきゃ良かった」と思ったそうです。
その後、退院したはいいものの精神的に不安定だったので、休職しながらメンタルクリニックに通うことになりました。
しばらくして復職となったとき、なんと旦那さんは違う部署に異動させられ、給料もガクンと減ったのです。
体を壊した旦那さんへの配慮ということでしたが、今までの努力が水の泡になり、旦那さんは「左遷なのかなぁ」とかなりへこんだそうです。
でも奥さんは「命があっただけでも本当によかった」と思い、旦那さんを励ましました。
そして奥さんは思いきって旦那さんに「転職したら?」と話したそうです。
旦那さんは迷っていたようでしたが、転職エージェントに登録するだけなら、ということでインターネットで登録しました。
転職エージェントでは給料だけでなく福利厚生や労働環境についても折衝してくれるので、心強かったそうです。
次の職場が決まってから、現在の職場に退職届を提出し、旦那さんは転職しました。
新しい職場に慣れるのは少し大変でしたが、最初に提示した条件通りの職場で、とても働きやすかったそうです。
給料も以前の会社より少しですが増え、過重労働もなかったので旦那さんも奥さんもとても満足していました。
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今回の件では旦那さんは大事に至りませんでしたが、もし自宅で倒れず車の運転中に意識を失っていたら、亡くなっていた可能性もあります。
過労には本当に気をつけなければなりませんね。
まとめ
妻としては夫の帰りが毎日遅いととても心配になります。
会社に文句の一つも言ってやりたくなるのも当然でしょう。
夫は「大丈夫、大丈夫」と言っていても、もしかすると過労が体にたたって思いがけない病気になるかもしれません。
でも感情にまかせて電話するのではなく、深呼吸して冷静に対処するようにして下さい。
もし次の職場が決まってないのに左遷やクビとなっては大変です。
自分達の身は自分達で守ることを忘れずに先を読んで行動して下さいね。
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